求人選びでチェックしておきたいポイント
求職者数よりも求人数が上回っているほど助産師不足は深刻です。引く手数多な状態なので転職先に困ることはありません。ですが、適当に選んでしまうと入職後に後悔してしまいます。ここでは転職を後悔しないために求人を選ぶ際におさえておきたいポイントを紹介します。
分娩の有無と件数、職員の数
分娩介助をしたい場合は転職先の病院で分娩をしているかどうかをまず確認しましょう。健診のみで分娩を断っている病院もあるからです。分娩可能な場合は年間の分娩件数も確認しましょう。助産師として経験値を積みたいなら分娩件数が多い病院を選択した方がいいからです。分娩件数が年間1000件以上なら多いといえるため、1000件を基準値としてそれ以下かどうかを確認します。ただし、分娩件数が多いからといって忙しいとは限りません。
分娩が多いと忙しい、逆に少ないと余裕があると思われがちですが、忙しいかどうかは職員の数にもよります。分娩件数が多くても職員の数が揃っていれば、余裕を持って働けます。そのような病院では積極的にお産を受け入れているので、分娩をサポートする機会が自ずと多くなります。
分娩のスタイル
近年、分娩スタイルが多様化しています。普通分娩だけではなく、無痛分娩やフリースタイルの分娩、ソフロロジー式の分娩など色々ありますが、分娩のスタイルは病院やクリニックの医師、助産師を開業した助産師の理念が大きく関係しています。自分の考えと一致しているかどうかは働きやすさを左右するため、事前に確認しておきましょう。
助産師外来の有無
最近は助産師外来を設置する病院も増えてきました。助産師外来があると医師の指示がなくても、助産師という立場から妊婦さんのケアをしていくことができるので助産師としてやりがいを感じられるでしょう。
教育体制が整っているかどうか
看護師から助産師に転職する場合、看護師としての経験を積んできているので戸惑うことは少ない、と思っているかもしれませんが、看護師と助産師の仕事は全然違います。助産師として為すべきことをきちんと教えてくれる教育体制が整っているかどうかも確認しておきましょう。
夜勤の回数
お産はいつ始まるか分かりません。分娩をしている病院やクリニックでは日勤だけではなく夜勤もあります。助産師の夜勤回数の平均は月に3~4回ですが、多いところだと月に5~6回入る場合もあります。夜勤が多いということはそれだけ激務だということです。
離職率
助産師に限ったことではありませんが、転職する場合は離職率も一緒に調べておくべきです。離職率が高い、ということは働きにくくブラックな職場である可能性が高いからです。